本日は中学2年生で習う不定詞と動名詞の違いを全力でわかりやすく簡単に解説していきたいと思います!というのも不定詞と動名詞の違いってとても曖昧で難しいイメージがあると思いますので、今回はだれでもわかるように解説していきたいと思います!!
不定詞ってなに?
不定詞(infinitive)とは、動詞の基本形(原形)に “to” をつけた形のことです。例えば、“to eat”(食べること)、“to study”(勉強すること)などが不定詞ということです。英語の文の中では、名詞・形容詞・副詞の役割を不定詞は担うことができます!
不定詞には大きく分けて「名詞的用法」「形容詞的用法」「副詞的用法」の3つの使い方があります。名詞的用法は「~すること」という意味を持ち、主語や目的語として使われます。例えば、“To learn English is fun.”(英語を学ぶことは楽しい)の “To learn English” は文の主語になっています。形容詞的用法は「~するための」「~すべき」という意味を持ち、名詞を修飾します。例えば、“I have a book to read.”(読むべき本がある)の “to read” は “book” を修飾しています。副詞的用法は「~するために」「~して」などの意味を持ち、動詞や形容詞を修飾します。例えば、“She went to the store to buy milk.”(彼女は牛乳を買うために店に行った)の “to buy milk” は “went” の理由を説明しています。
不定詞の特徴の一つは、時制や主語に関係なく、基本的に動詞の原形を使うことです。そのため、文脈によっては「未来の意味」を持つこともあります。例えば、“I hope to see you soon.”(すぐにあなたに会いたい)では、“to see” は「これから会う」という未来のニュアンスを持っています。
動名詞ってなに?
動名詞(gerund)とは、動詞の原形に “-ing” をつけた形のことです。例えば、“eating”(食べること)、“studying”(勉強すること)などが動名詞にあたります。動名詞は文の中で「名詞」として働き、主語や目的語、補語の役割を果たします。
動名詞の最も基本的な使い方は、主語として使うパターンです。例えば、“Swimming is fun.”(泳ぐことは楽しい)では、“Swimming” が文の主語になっています。また、動詞の目的語としてもよく使われます。例えば、“I enjoy reading books.”(私は本を読むのを楽しむ)の “reading books” は “enjoy” の目的語です。さらに、補語として使われることもあり、例えば “My favorite hobby is painting.”(私の好きな趣味は絵を描くことです)では、“painting” が補語になっています。
動名詞の特徴の一つは、過去の経験や習慣を表すことが多い点です。例えば、“I remember meeting him before.”(私は彼に以前会ったことを覚えている)の “meeting him” は、過去に起こった出来事を指しています。この点で、不定詞とは異なるニュアンスを持つことがあります。
また、一部の動詞は目的語として不定詞ではなく動名詞を取る傾向があります。例えば、“enjoy,” “finish,” “avoid” などの動詞は、後に動名詞を続けるのが一般的で、ここが入試に出ます!もちろん動名詞や不定詞を授業で扱った際には、確実に定期テストに出ると言っても過言ではありません!“She avoided talking about it.”(彼女はそれについて話すのを避けた)のように、“talking” が “avoided” の目的語になっているのに気が付くでしょう!
不定詞と動名詞が難しい理由
不定詞(名詞的用法)と動名詞はどちらも「~すること」という意味を持ち、名詞のように使われます。しかし、どの場面で不定詞を使うのか、動名詞を使うのかを判断するのは英語を学ぶ人にとって難しいポイントの1つですよね。実際に僕も大変苦労しました。その理由は以下の3つくらいにまとめられると思います。
① 目的語としての使い分けが難しい
英語では、動詞によって後ろに不定詞を取るもの(例えば want to do や decide to do)、動名詞を取るもの(例えば enjoy doing や finish doing)、どちらも取れるもの(例えば like to do / like doing)があります。特に、「どちらも取れるが意味が変わる動詞」も存在し、これが面倒くさいんです(笑)。例えば、remember to do(~することを覚えている)と remember doing(~したことを覚えている)は意味が異なります。このような違いを理解するには、単なる暗記ではなく、文脈ごとの使い分けを意識する必要があります。だからこそ英単語を覚えるとき(特に動詞)は、その動詞の例文を読むことが大切です!
② ニュアンスの違い
不定詞は「未来志向」、動名詞は「過去・一般的な行動」を表すことが多いです。例えば、I stopped to smoke.(私はタバコを吸うために立ち止まった)と I stopped smoking.(私はタバコをやめた)では意味が大きく異なります。不定詞は「これからすること」、動名詞は「すでにしていること、または習慣的なこと」という違いを意識しないと、誤解を生んでしまうことがあります。
③ 言語間の違い
日本語では「~すること」という表現が一つしかないため、不定詞と動名詞を区別する習慣がありません。例えば、「私は泳ぐのが好きです。」という日本語の文を英語にすると、I like swimming. も I like to swim. も正しく訳せますが、英語では微妙なニュアンスの違いがあります。このように、母語にはない概念を学ぶ必要があるため、使い分けが難しく感じられるのだと思います!
不定詞の名詞的用法と動名詞の違い(使い分け)
不定詞の名詞的用法と動名詞は、どちらも「~すること」という意味を持ち、名詞のように使われます。しかし、使い方やニュアンスに違いがあり、それを理解することが重要です!以下に、不定詞と動名詞の違いを具体的に見ていきましょう!
① 不定詞の名詞的用法と動名詞の基本的な違い
不定詞(to + 動詞の原形)は「これからすること」や「一回限りの行動」を表すことが多く、未来志向のニュアンスを持ちます。一方、動名詞(動詞 + -ing)は「すでに行ったこと」や「習慣的な行動」を指すことが多く、過去や一般的な行為を表すことがよくあります。
例えば、次の文を比較してみましょう。
- To exercise every day is important.(毎日運動することは大切だ。)
- Exercising every day is important.(毎日運動することは大切だ。)
どちらも「毎日運動することは大切だ」という意味ですが、不定詞の文は「これからの習慣として運動を始めること」に焦点を当てているのに対し、動名詞の文は「すでに行っている習慣」としての運動に焦点を当てています。
② 目的語としての違い
動詞の目的語として使う場合、不定詞と動名詞のどちらを取るかで意味が変わることがあります。
- I like to swim.(私はこれから泳ぐのが好きだ。)
- I like swimming.(私は泳ぐこと自体が好きだ。)
不定詞は「今後の行動」としての泳ぐことを指し、動名詞は「すでに経験のある行為」や「習慣」としての泳ぐことを指します。
また、一部の動詞は動名詞しか目的語に取らないため注意が必要です。例えば、“enjoy,” “finish,” “avoid” などは後ろに動名詞を取ります。
- I enjoy reading books.(私は本を読むのを楽しむ。)
- ❌ I enjoy to read books.(誤り)
③ 不定詞の名詞的用法が使われる場面
不定詞の名詞的用法は、特に「目的」や「意図」を表すときによく使われます。
- I want to learn English.(私は英語を学びたい。)
- He decided to study abroad.(彼は留学することを決めた。)
このように、不定詞は「これからの行動」に焦点を当てた表現によく用いられます。
④ 動名詞が使われる場面
動名詞は、一般的な行動や、すでに行われた行動について話すときに使われることが多いです。
- She enjoys painting.(彼女は絵を描くのを楽しんでいる。)
- He finished writing the report.(彼はレポートを書き終えた。)

まとめ
ではこの記事の内容をまとめてみましょう!
まず、不定詞(to + 動詞の原形)は「未来志向」の意味を持つことが多く、目的や意図を表すときによく使われます。一方、動名詞(動詞 + -ing)は「過去の経験」や「習慣的な行動」を示すことが多いです。この違いを理解することが、不定詞と動名詞を正しく使い分ける第一歩となります。
また、不定詞を目的語に取る動詞(want, decide, hope など)と、動名詞を目的語に取る動詞(enjoy, finish, avoid など)があるため、どの動詞がどちらを取るのかを覚えることも重要です。さらに、両方を取るが意味が変わる動詞(remember, stop, try など)もあるため、文脈に応じた正しい使い分けができると良いと思います!
学習の流れとしては、中学では不定詞の名詞的用法と動名詞の基本的な使い方を学び、高校ではより細かいニュアンスの違いや文法的なルールを詳しく学びます。特に、高校では「どちらを使うかで意味が変わる動詞」や「文脈による使い分け」などが試験でも頻出するため、正確な理解が必要になります。
英語学習者にとって、不定詞と動名詞の使い分けは難しいポイントの1つですが、文脈を意識しながら多くの例文に触れることで、自然と使いこなせるようになります。まずは基本的なルールを押さえ、実際の英文の中でどのように使われているのかを観察しながら学習を進めていきましょう。
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