こんにちは!ペリーです!今日は近年注目されている”アクティブラーニング”とは何なのかというのを解説していきます!その取り入れ方や考え方などを細かくわかりやすく解説していきます!
アクティブラーニングとは?
アクティブラーニングは、生徒が主体的に学ぶことを促す教育手法として、近年注目を集めています。特にアメリカやフィンランドでは、この「生徒主体の授業」が積極的に導入されており、日本の教育スタイルと比較して興味深い違いが見られます。今日の記事では、これらの海外の授業スタイルと日本の授業を比較してみて、実際にアクティブラーニングを取り入れるとどのような効果があるのかを探っていきます!
もう少し細かく解説すと…
アクティブラーニングとは、生徒が能動的に学習に参加することで、深い理解や問題解決能力を育む教育手法を指します。具体的には、発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワークなどが含まれます。 これらの手法を通じて、生徒は自ら考え、他者と協力しながら学ぶ力を養います。
※能動的とは、自分から進んで考えたり行動したりすることです。アクティブラーニングでは、生徒が受け身ではなく、自ら学習に取り組むことが求められます。しかし、アクティブラーニングでは、生徒が自ら考え、議論し、実践することを重視します。
例えば、以下のようなものが簡単に取り入れることができるかなと思います!!!
・発見学習:生徒が自ら情報を調査し、答えを導き出す学習方法のことを言います!自分で調べ、試し、考えることで知識が定着しやすくなります。
・問題解決学習(PBL:Problem-Based Learning):実際の問題を解決する過程で知識を獲得する学習法のことを言います!例えば、「地球温暖化を防ぐには?」という課題に対して、生徒たちが自ら調査し、対策を考え、発表する活動が含まれます!これはどの教科でも取り入れられます!!!
・ディスカッション・ディベート:生徒同士が議論を通じて理解を深める方法。ただ話し合うだけでなく、根拠をもって自分の意見を伝え、他者の考えを聞くことで、論理的思考力が鍛えられます!
・グループワーク:協力して課題に取り組み、意見を交換する学習方法のことを言います!異なる考えを持つ仲間と協力しながら進めることで、コミュニケーション力や協調性が向上します!
※ディスカッションとは、特定のテーマについて話し合い、意見を交換することです。
⇒ディベートは、その中でも賛成派と反対派に分かれて、それぞれの立場を論理的に主張し合うものです。どちらも、自分の意見をしっかり伝え、相手の意見も尊重する力を養います。
これらの手法によって、生徒は単に知識を暗記するのではなく、その知識を実生活でどのように活用できるかを考える力を養うことができます!!
アメリカの生徒主体の授業
アメリカでは、大学だけでなく、小中学校の段階からアクティブラーニングが積極的に取り入れられています。特に有名なのが、ハーバード大学のケースメソッドです!
ケースメソッドとは、実際のビジネスや歴史的な出来事を題材とし、生徒が議論を通じて解決策を考える学習方法です!教師は答えを教えず、生徒自身が考え、他者と意見を交換しながら学ぶスタイルです。この手法により、論理的思考力や問題解決能力が養われ、実社会での応用力が高まります!!
また、小中学校では「プロジェクト・ベース・ラーニング(PBL)」が普及しており、生徒が実際の社会問題について調査し、解決策を発表する活動が行われています!
プロジェクト・ベース・ラーニング(PBL)というのは、生徒が実際の課題や問題に取り組み、それを解決するプロジェクトを進めながら学ぶ方法です!例えば、「地域のゴミ問題をどう改善するか?」といったテーマに取り組み、調査し、アイデアを考え、発表することで、実社会に役立つスキルを身につけていきます!例えば、地元の環境問題をテーマに調査し、その解決策を学校や地域に提案するプロジェクトが行われることがあります。これにより、生徒は学びの意義を実感し、知識の定着率が向上します!
〈注意点〉
・問題解決学習(Problem-Based Learning:PBL)とプロジェクト・ベース・ラーニング(Project-Based Learning:PBL)は、似ていますが異なる学習手法です!
1:問題解決学習(Problem-Based Learning:PBL)
特徴: 実際の問題を解決する過程で学ぶ方法
進め方: 学習の出発点として、解決すべき問題(ケーススタディ)が提示される。生徒はその問題に対して調査し、解決策を考えながら学習を進める。
目的: 批判的思考や問題解決能力を養う
2:プロジェクト・ベース・ラーニング(Project-Based Learning:PBL)
特徴: 長期的なプロジェクトを通じて学ぶ方法
進め方: 生徒がプロジェクトを企画し、調査、計画、作成、発表といった過程を経て学習する。
目的: 実践的なスキル(リサーチ力、計画力、協働力)を身につける。
どちらも生徒主体の学びを促す点では共通していますが、問題解決学習(Problem-Based Learning)は「問題を解決することが学びの中心」、プロジェクト・ベース・ラーニング(Project-Based Learning)は「プロジェクトを進める過程で学ぶ」という違いがあります!!
フィンランドの生徒主体の授業
フィンランドの教育は、「生徒の自主性」と「創造性」を最大限に引き出すことを重視しています。その代表例が「現象学習(Phenomenon-Based Learning)」です。
現象学習とは、従来の教科別の学習ではなく、1つのテーマについて複数の教科を組み合わせて学ぶ学習方法(日本の学習指導要領においても、「教科横断的な学習」として登場します!)です。例えば、「気候変動」というテーマのもと、科学の視点から温室効果ガスについて学び、経済の視点から環境政策について考え、国語の授業では関連するニュース記事を分析するといった形で、教科を横断して学ぶのが特徴です!
※持続可能な都市づくりとは、未来の世代にも住みやすい街を作るために、環境や資源を考えた都市計画を行うことです。例えば、再生可能エネルギーを活用した建物や、ゴミを減らす取り組みなどが含まれます。
日本の授業スタイルとの比較
日本では、アクティブラーニングの導入が進みつつあります!例えば、アメリカの教育手法も、フィンランドの教育手法も取り入れられてきています!!!
日本の教育現場でも「主体的・対話的で深い学び」を目指した授業改善が行われています!例えば、グループディスカッションやプロジェクト型学習を取り入れることで、生徒の思考力や表現力を養う試みが増えています!
おわりに
アクティブラーニングは、単に新しい教育手法ではなく、これからの社会で求められるスキルを育むための重要な取り組みです。アメリカやフィンランドでは、すでにその成果が実証されており、日本でも徐々に導入が進んでいます!
日本の教育文化の特性を考慮しつつ、教師や生徒が小さな取り組みから始めることで、アクティブラーニングのメリットを最大限に活かすことができます。学校の授業だけでなく、家庭や地域社会でもこの学習方法を取り入れることで、より実践的な学びの機会を増やしていくことができると思います!!!
参考文献
- NPO法人フィンランド式教育研究会. (n.d.). アクティブラーニングとは? Retrieved from https://www.npo-finlandshiki.com/active-learning
- Core.ac.uk. (n.d.). The role of active learning in higher education. Retrieved from https://core.ac.uk/download/pdf/236641620.pdf
- 独立行政法人教職員支援機構. (n.d.). 次世代教育の実践事例. Retrieved from https://www.nits.go.jp/jisedai/achievement/jirei/
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