こんにちは!ペリーです!今回は、フェイクニュースに騙されないようにしていくためのメディアリテラシーのお話をしていこうと思います!!
インターネットやスマートフォンが普及した現代では、私たちは毎日大量の情報に触れています。ニュース、SNSの投稿、動画サイトのコンテンツなど、どこにいても情報を手に入れることができるようになってきました。しかし、そのすべてが本当に正しい情報なのでしょうか?
実は、インターネット上には、誤った情報(ミスインフォメーション)や意図的に作られたフェイクニュースがあふれています。
例えば、「○○を食べるだけで病気が治る!」といった科学的根拠のない健康情報や、「有名人が〇〇した!」とするデマが広がることもあります。
こうした情報をそのまま信じてしまうと、誤った判断をしたり、大切な人に間違った情報を伝えたりするリスク があるのは、理解できると思います!
そこで重要になるのが 「メディアリテラシー」 です。メディアリテラシーとは、ニュースやネットの情報を正しく読み解き、「本当に正しい情報なのか?」を考える力(今回の記事では) のことを指します。特に、学生にとってメディアリテラシーは、学習や日常生活の中で役立つ大切なスキル です!
この本記事では、フェイクニュースや誤情報を見抜く方法を解説 し、メディアリテラシーが学習や社会生活にどのように役立つのかを考えていきます。インターネットの情報を正しく活用できる力を身につけ、デマに惑わされない賢い情報の受け取り方を学びましょう!
フェイクニュースとは? その特徴と広がる理由
私たちは毎日、テレビや新聞、SNS、YouTubeなどさまざまな場所でニュースや情報に触れていますよね。しかし、それらすべてが本当に正しいとは限りません。特に、「フェイクニュース」 と呼ばれる、事実と異なる情報がまるで本当のニュースのように広まるケースが増えています!
例えば、2022年3月に総務省が実施した調査では、週に1回以上偽情報に接触する人が約30%に達していることが明らかになりました(誤情報・偽情報対策、総務省案に重大懸念…言論の自由を脅かす“官製ファクトチェック”か 【やさしく解説】偽情報対策とは(1/6) | JBpress (ジェイビープレス))。
また、2020年2月に実施されたアンケート調査によれば、日本人の約15%が偽・誤情報を拡散した経験があると回答しています(国際比較を通じた日本人の偽・誤情報に対する意識と取り組むべき対策(1/3) | みずほリサーチ&テクノロジーズ)。
フェイクニュースには、大きく分けて2つのタイプがあります。
1つ目は、「間違った情報(ミスインフォメーション)」 です。これは、悪意がなくても誤解や勘違いによって広まるものです。例えば、古いデータを新しい情報と勘違いしたり、誰かの言葉を違う意味で伝えたりすることがこれにあたります。
2つ目は、「意図的に作られたフェイクニュース」 です。これは、人をだますことを目的に、作られた嘘の情報です。特にSNSでは、広告収入を目的に「目を引く話題」を作るため、事実とは違う情報が意図的に発信されることがあります。
では、フェイクニュースにはどのような特徴があるのでしょうか?
1. 感情をあおる内容が多い
フェイクニュースの多くは、人々の不安や怒りを引き出すように作られていることが多いです。
例えば、「〇〇を食べると病気が治る!」や「△△国が戦争を始める準備をしている!」といった内容は、驚いたり、すぐに誰かに伝えたくなったりします。感情が大きく動くと、人は冷静に考えずに情報を信じやすくなり、結果的に拡散されやすくなるのです。
2. 「権威ある情報」のように見せかける
本当に信頼できる情報に見せるため、フェイクニュースの中には「〇〇大学の研究によると…」「専門家がこう言っている…」*という言葉が使われることがあります。しかし、よく調べるとその「〇〇大学の研究」は実在しなかったり、専門家が実際にはそんな発言をしていなかったりすることが少なくありません。
情報を読んだとき、「本当にその大学や専門家が言っているのか?」を確認することが大切です!
3. SNSで急速に広がる
フェイクニュースのほとんどは、テレビや新聞ではなくSNSやブログで拡散されます。 例えば、TwitterやInstagram、TikTokなどでは、短い文章や動画だけでニュースが拡散されるため、情報の出どころが不明確なまま、あっという間に広がることがあります。
「とりあえず拡散しよう」という気持ちでリツイートやシェアをすると、自分もフェイクニュースの拡散に加担してしまう可能性があることを忘れてはいけません。
なぜこんなに広まるの?
では、なぜフェイクニュースはこんなにも広がりやすいのでしょうか?
1つ目の理由は、「確証バイアス」 という心理現象が関係しています。これは、人が「自分の考えに合う情報」を信じやすく、「自分の考えと違う情報」を疑いやすくなるという傾向です。例えば、「△△という食品は体に悪い」と思っている人は、その情報を見つけると「やっぱりそうなんだ!」と信じやすくなります。
2つ目の理由は、「情報をじっくり確認する時間がない」 ことです。現代では、SNSやニュースアプリで毎日大量の情報が流れ込んできます。短い時間で多くの情報を見ていると、タイトルだけを見て判断する ことが増え、内容を深く読まずに拡散してしまうことがあります。
3つ目の理由は、「拡散が簡単になったこと」 です。SNSでは、ワンクリックで情報をシェアできます。これにより、フェイクニュースはたった数時間で世界中に広まることもあります。
フェイクニュースの影響とは
では、フェイクニュースが広がると、どんな影響があるのでしょうか?
例えば、ある病気に関する誤情報が広まると、人々がパニックになり、医療機関に不要な問い合わせが殺到することがあります。また、企業や個人に対するデマが拡散されると、事実無根の悪評によって名誉が傷つけられることもあります。さらに、選挙の際に誤った情報が広がることで、人々の投票行動に影響を与えることさえあるのです。
こうした問題を防ぐためには、私たち一人ひとりが「この情報は本当に正しいのか?」と考える習慣を持つことが大切です!
フェイクニュースや誤情報を見抜く具体的な方法
インターネットで得た情報が本当に正しいのかを判断するのは、とても大切なスキルであることは皆さん、理解してきたと思います!フェイクニュースや誤情報を見抜くためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。ここでは、簡単に実践できる方法 を紹介します。
1. 情報の出どころを確認する
ニュースを読んだら、その情報の発信元がどこなのかを確認する ことが重要です。
✔ 公的機関(政府、国際機関、大学) の情報か?
✔ 新聞社や報道機関が発信しているか?
✔ 個人のブログやSNSの投稿ではないか?
例えば、文部科学省や内閣府、信頼できる大学の研究 などが発表した情報は、基本的に信頼性が高いといえます。一方で、出どころが不明なサイトやSNSの投稿は、注意が必要です!
実際、内閣府の調査によると、日本人の約30%が「信頼できる情報源の見極め方が分からない」と回答 しています。このような状況を改善するためにも、「情報源を確認する習慣」をつけることが大切です。
🔍 確認のコツ:「この情報はどこから来たのか?」を自分に問いかけてみましょう!
2. 他の情報と比較する(クロスチェック)
あるニュースを読んだとき、同じ内容を他の報道機関も伝えているか? を確認しましょう。
✔ 1つのサイトだけでなく、複数のニュースサイトをチェック
✔ 海外のニュースサイトと比較する(特に国際問題の場合)
✔ 異なる立場のメディアを見て、意見が偏っていないかを確認する
例えば、「〇〇という食品が危険」というニュースを見たとき、それが政府や大学の研究でも発表されているのか? をチェックしましょう。もしSNSや一部のサイトだけが発信している情報なら、それは疑ってかかるべきです。
🔍 確認のコツ:「他のニュースサイトでも報じられているか?」をチェック!
3. 記事のタイトルや表現に注意する
フェイクニュースの多くは、人々の注目を集めるために、極端な表現や感情をあおる言葉 が使われていることが多いです!
✔ 「驚愕!」「衝撃!」などの煽り言葉が使われていないか?
✔ タイトルと本文の内容が一致しているか?
✔ データや専門家の意見が明記されているか?
例えば、「〇〇を食べるだけで10歳若返る!」といった極端な表現は、科学的根拠がないことがほとんどです。こうした記事は、タイトルだけでなく本文もしっかり読んで、矛盾がないかを確認することが大切 です。
🔍 確認のコツ:「タイトルが極端すぎないか?」をチェック!
4. 画像や動画の真偽を確かめる
フェイクニュースには、誤解を招く画像や加工された動画 が使われることがあります。
✔ 画像検索(Google画像検索など)を使って、元の画像を探す
✔ 動画の撮影日時や場所が本当に正しいかを確認する
✔ ニュースの内容と画像が関係しているか?
例えば、海外の災害の写真を「日本の地震の被害」として誤って紹介するケースがあります。こうした誤情報を見抜くためには、「この画像はどこで撮影されたものか?」 を確かめることが大切です。
🔍 確認のコツ:「画像検索を使って元の画像を探す!」
5. 「ファクトチェックサイト」を活用する
最近では、フェイクニュースを検証する専門サイト(ファクトチェックサイト) も増えています。
✔ ファクトチェック機関が検証した記事を読む
✔ 海外の信頼できるサイト(BBC、Snopesなど)も参考にする
日本では、「ファクトチェック・イニシアティブ(FIJ)」などの団体が、誤情報の検証を行っています。こうしたサイトを利用すれば、「この情報は本当に正しいのか?」を簡単に確かめることができます。
🔍 確認のコツ:「ファクトチェックサイトで検索する!」
メディアリテラシーが学習にどう役立つか?
インターネットを使えば、世界中のあらゆる情報にアクセスできます。学校の宿題やレポートを書くとき、わからないことを調べるとき、SNSでニュースを見るとき、私たちは日々膨大な情報を受け取っています。しかし、その情報が本当に正しいのか、自分で判断する力(メディアリテラシー)がなければ、誤った知識を学んでしまう危険性 があります。
では、メディアリテラシーを身につけることで、学習にどのような良い影響があるのでしょうか?
1. 信頼できる情報を見極め、効率よく学ぶ
メディアリテラシーがあると、正しい情報を選び、効率よく学習することができます。
例えば、歴史の授業で「〇〇戦争の原因」を調べるとします。検索すると、多くのウェブサイトが見つかりますが、中には信憑性の低い個人ブログや、事実と異なる情報を含むサイトもあります。メディアリテラシーを身につけることで、
✔ 公的機関(政府・教育機関)のサイト や 専門家が書いた記事 を優先して参考にする。
✔ ウィキペディアの情報をそのまま信じず、出典を確認する。
✔ 複数のサイトを比較して、同じ内容が書かれているか確認する。
といったスキルが身につき、学習の質が向上します。
2. 偏った考え方にとらわれず、深く考える力がつく
ネットの情報は便利ですが、自分が見たいものだけを見ると、視野が狭くなってしまうことがあります。
例えば、SNSのアルゴリズム(仕組み)は、ユーザーが興味を持ちそうな情報を優先的に表示するようになっています。 そのため、自分が好きな意見や考え方ばかり見ていると、他の考えを知る機会が少なくなります。これを「フィルターバブル」や「エコーチェンバー現象」と呼びます。
✔ 異なる意見や反対の立場の情報もチェックする。
✔ 「本当にそうなのか?」と自分で考える習慣をつける。
✔ ニュースや記事を読むとき、誰の視点から書かれているのか意識する。
これらを意識することで、バランスの取れた視点を持ち、物事を深く考える力がつきます。
3. レポートや発表の質が向上する
レポートを書くときやプレゼンをするとき、信頼できる情報を使うことはとても重要です。
例えば、「日本の人口減少」についての発表をするとき、適当にネットで調べたデータを使ってしまうと、間違った情報をもとに話してしまう危険があります。 しかし、メディアリテラシーが身についていれば、
✔ 政府や大学の発表した統計データを探して使う。
✔ データの出典(どこからの情報か)を明記する。
✔ 1つのデータだけでなく、複数の情報源をもとに分析する。
といったことができるようになり、レポートやプレゼンの説得力が格段に向上します!
実際に、大学生を対象とした調査では、「信頼できる情報を使ったレポートは、教師からの評価が高くなる傾向がある」 という結果が出ています(日本教育学会, 2020)。メディアリテラシーを身につけることで、学習の成果も向上し、自信を持って発表できるようになります。
4. デマや陰謀論に惑わされなくなる
ネット上には、「〇〇の薬は危険!」「△△をすると運が良くなる!」といった根拠のない話があふれています。こうしたデマや陰謀論に惑わされないためには、メディアリテラシーが不可欠 です。
✔ 情報の裏付け(本当にそう言われているのか)を確認する。
✔ 科学的根拠や専門家の意見を重視する。
✔ 「みんなが言っている」ではなく、自分で考えて判断する。
例えば、新型ウイルスの流行時には「〇〇を飲めばウイルスが消える!」といった誤情報が広がりましたが、厚生労働省やWHO(世界保健機関)の発表を見れば、それが誤った情報であることが分かります。
日本教育学会の研究によると、「デマや陰謀論を信じる人ほど、情報の出どころを確認する習慣がない」 ことが示されています(日本教育学会, 2020)。情報をそのまま信じるのではなく、「本当に正しいのか?」を考えることが、誤情報から身を守る鍵になります。
おわりに
私たちは、毎日膨大な情報に触れながら生活しています。ニュースサイト、SNS、動画コンテンツなど、あらゆるメディアから情報を得ることができる便利な時代です。しかし、その中には事実と異なる情報や、意図的に操作されたフェイクニュースが存在することも事実です。
こうした誤情報に惑わされず、正しい知識を得るために必要なのが メディアリテラシー です。メディアリテラシーを身につけることで、情報を鵜呑みにせず、「本当に正しいのか?」「信頼できる情報なのか?」と考える習慣がつきます。
参考文献
・内閣府政府広報オンライン. “インターネット上の偽情報や誤情報にご注意!”. 政府広報オンライン, 2024年, https://www.gov-online.go.jp/article/202403/entry-5920.html.
・日本教育学会. “メディアリテラシーと教育の関係”. 教育学研究, vol. 87, no. 1, 2020, pp. 107-110.
・みずほリサーチ&テクノロジーズ. “国際比較を通じた日本人の偽・誤情報に対する意識と取り組むべき課題”. みずほリサーチ&テクノロジーズ, 2022年, https://www.mizuho-rt.co.jp/publication/2022/articles_0134.html.mizuho-rt.co.jp+1mizuho-rt.co.jp+1
・JBpress. “誤情報・偽情報対策、総務省案に重大懸念…言論の自由を脅かす可能性も”. JBpress, 2024年, https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/82342
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