みなさん、お久しぶりです!Perryです!本日は、”教師になる”ということについてお話しします。
教員はブラックでとてもきつい仕事だと言われています。そんな中で私が教員になってから感じたことなどをお話ししていきます。

はじめに
「先生になりたい。」――その一言には、子どもたちの未来に長く寄り添う覚悟が含まれています。高校3年生のあなたは、これから教職課程の充実した大学を選び、入学後は教育実習や教員採用試験の準備に進むでしょう。大学4年生のあなたは、まさに採用試験や面接に挑むタイミングかもしれません。
一方で、SNSやニュースでは「教員はブラック」「忙しすぎる」といった言葉が並び、揺れる気持ちもあるはずです。そこでこの記事では、データで現状を見つめ、なぜ大変だと言われるのか、どんな覚悟が必要なのか、そしてそれでもなお教員という道に価値がある理由を、現場の実感と共に整理します。進路選択や受験計画、受験直前の心構えに役立つ“現実と希望の両方”を届けます。読み終えたとき、「それでも行く」と言えるだけの準備が、きっと整っているはずです。
教員の仕事について(待遇・人数・ボーナス・年収等)
教員の主業務は授業だけではありません。授業準備、成績処理、生活・進路指導、学校行事、会議、保護者対応、部活動、生徒理解のための研修や校務分掌など、学校運営の多層的な仕事が日々積み重なります。
人数規模
日本の公立学校の教育職員(校長・教頭・教諭等、幼稚園を一部含む)の総数は約92万人(919,987人)。このうち、精神疾患による病気休職者は6,539人(0.71%)で、近年増加傾向が指摘されています。教育職の規模感と同時に、心身のケア体制の重要性もデータから読み取れます。
(文部科学省)
平均年収・ボーナスの枠組み
教員の多くは地方公務員で、給与やボーナスは各自治体の人事委員会勧告等を踏まえ整備されています。比較として、民間全体の平均給与は458万円(令和4年分)で、年次で変動します。 (国税庁)
一方、地方公務員の給与水準は総務省「地方公務員給与実態調査」で公表されています(令和5年調査、e-Stat参照)。職種別の平均給与月額や諸手当が示され、教員は年齢構成や手当の性格上、月例給+諸手当+期末・勤勉手当(ボーナス)の積み上げで年収像が決まります。ボーナスは国公務員の基準が自治体にも波及し、年間4.5か月分(令和6年時点の国基準)が目安として運用されています(各自治体が勧告に沿って改定)。 (e-Stat+2内閣府+2)
目安:平均的な地方公務員の年収(一般行政職の概数)から見ても、年収は600万円台前後に収れんしやすい層が厚く、教員も年齢・経験で増分がつく設計です(地域・校種・役職で差)。ただし初任給は大きくはないため、早期高収入ではなく年功的な増加という構造を理解しておくとミスマッチが減ります。

教員がブラックと言われる理由

では、ここからは教員がブラックと言われる理由を紹介していきます!!
1)在校等時間(学校にいる総時間)の長さ
文部科学省の教員勤務実態調査(令和4年度、速報)では、教諭の平日在校等時間は
- 小学校:10時間45分
- 中学校:11時間01分
- 高等学校(参考):10時間06分
と公表されています(平成28年度比で短縮したが、依然長い)。土日も中学校で2時間18分(教諭)など、休日業務の残存が見られます。 (文部科学省)
ポイント:在校等時間は「学校にいる時間」で、法定の時間外労働の概念と完全一致ではありませんが、実働の負荷感を把握する上で有効な指標です。授業準備・成績処理・会議・行事、そして部活動など授業以外の校務が長時間化の主因になりやすいのが実情です。 (文部科学省)
2)業務の多層化と肥大化
- 授業関連:教材研究・指導案作成・評価設計・形成的評価・個別最適化への対応。
- 生徒支援:生活指導、不登校・特別な支援、進路・福祉・医療との連携。
- 学校運営:学年・校務分掌、会議・各種報告、行事運営、危機管理。
- 関係者対応:保護者、地域、行政・関係団体。
- 部活動:中高で負担が顕著(活動縮減や地域移行が進むが過渡期)。
令和4年度速報では、部活動・行事の時間は一部で縮減が見える一方、授業や学習指導の時間配分が見直されるなど、業務配分の再編が進行中であることが示されています。 (文部科学省)
3)メンタルヘルスと人員構成
前掲の人事行政状況調査(令和4年度)では、精神疾患による病休が0.71%(6,539人)と過去最多。豊かな人間関係を要する仕事であるがゆえ、情緒的負荷は高止まりし、管理職・同僚・産業医・外部専門職の連携が欠かせません。 (文部科学省)
4)社会的期待と説明責任
教育は公教育という公共財の中核です。ゆえに保護者・地域・メディアからの注視は強く、連絡・説明・記録の負担が増えます。新たな法律・ガイドライン対応(ハラスメント、性暴力防止等)も運用コストを伴います。
教員になる覚悟(現職の実感も交えて)
「ブラック(いやブラック以上にブラック)だと分かっていても、それでも行くのか?」――ここが分岐点です。覚悟は、闇雲な根性論ではなく、条件を知った上で持続可能に働く意思決定のことだと私は考えます。

1)時間とエネルギーの配分を自分で設計する覚悟
- スケジューリング:授業準備の“締め切り”を前倒しし、評価・記録・連絡の定型化(テンプレ化)を進める。
- 手放す勇気:完璧主義を「学習者中心の効果」に結びつけて吟味し、成果に直結しない拘りは削る。
- 技術活用:採点・集計・連絡のICT省力化を、校務のルールと両立させる。
(在校等時間は短縮傾向も依然長い。仕組みの改革を待つだけでなく、現場でコントロールできる余地を積極的に広げる。) (文部科学省)
2)批判と期待の両方を受け止める覚悟
- 保護者・地域との関係:連絡の“線引き”を学校で明文化し、チームで対応する(個人で抱え込まない)。
- 校内の助け合い:学年チームで資料共有・役割分担を徹底。新人が孤立しない土台づくりは管理職の責務でもある。
- 自分を守る:記録・相談・報告のエビデンス文化を持つ。メンタルの兆候に気づいたら、産業医・専門職・管理職へ早期相談。 (文部科学省)
3)「生徒の未来」を預かる覚悟
- 決定的なのは言葉の重さです。たった一言が、子どもの自己概念を変えてしまう。期待と境界線を同時に伝える言語技術(ルーブリック・メッセージ・選択肢提示)を磨く。
- 授業は“設計図”で決まる:学習課題→活動→振り返り→評価の整合性を取り、個別最適×協働的学びを支える。
- 安全基地としての学級経営:安心して失敗できる場を用意し、規律と自由のバランスをとる。
4)辞職・離職のリアルを知る覚悟
MEXT「学校教員統計調査(令和4年度・確定)」は、離職理由として、定年を除けば転職、家庭の事情、病気が多いことが明記されています。校種別の詳細には「うち精神疾患」の区分も掲出され、健康理由の重さがうかがえます。志望段階から家族・友人・同期・専門家と支え合うネットワーク設計を。 (文部科学省)
教員の魅力(価値と報酬は“お金”だけでは語れない)
- 学びの変化の瞬間に立ち会える:一度理解が進むと、子どもは自走し始めます。板書の一行、問いの一言が、学ぶ力のスイッチを入れる。
- 人の成長を循環させる:卒業後にふと届く近況報告。「あの授業、覚えてますか?」――学びが世代を超えて増殖する喜び。
- 専門性の深まり:教科内容・授業デザイン・生徒支援・評価・保護者対応・危機管理……総合職としてのスキル堆積が進みます。異動のたびに新しい挑戦があり、自己効力感が更新され続ける。
- 安定と公共性:地方公務員としての安定基盤、年功的な処遇カーブ、ボーナス制度。公共性への参加は「誇り」という無形報酬でもあります。
おわりに
「覚悟」とは、苦しさに耐えるだけの言葉ではありません。条件を知り、支えを整え、方法を磨き、続けるという意思表示です。
高校3年生のあなたへ――大学選びは“実習・指導体制・採用実績・校種の合致”で見比べて。
大学4年生のあなたへ――過去問の発問分析と模擬授業の反省ログを習慣化して。どちらにも共通するのは、チームで学ぶ姿勢と自分を守る工夫です。
統計が示す現実は厳しい。けれど、子どもと学びの可能性はそれ以上に大きい。あなたの一言で、未来は動く――その責任と喜びを、どうか自分の手で確かめに来てください。
参考(本文で用いた主な一次資料)
- 教員勤務実態調査(令和4年度):在校等時間の実態(平日:小10:45/中11:01/高10:06、ほか)。 文部科学省
- 公立学校教職員の人事行政状況調査(令和4年度):教育職員総数919,987人、精神疾患による病休6,539人(0.71%)ほか。 文部科学省
- 学校教員統計調査(令和4年度・確定):離職理由(定年以外では転職・家庭・病気が多い)等。 文部科学省
- 国税庁「民間給与実態統計調査(令和4年分)」:民間平均給与458万円。 国税庁
- 総務省「地方公務員給与実態調査(令和5年)」/e-Stat:地方公務員の平均給与月額・諸手当等の基礎表。 e-Stat
- 内閣官房 人事局「国家公務員の給与(令和6年版)」:期末・勤勉手当の年4.5か月の目安。

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