こんにちは!ペリーです!
本日は、東京都で現在、高校においても、授業料と給食費が無料になることについて、教職を履修しているペリーが考えていきたいと思います!
現状について(2023年12月11日現在)
授業料は?
・高校の授業料に関して、東京都は所得制限を撤廃し、2024年度から私立と公立の両方の高校の授業料を段階的に無償化する方針を固めています。
・現在の制度では、私立高校では世帯年収が590万円未満の場合は無償となり、590万円以上910万円未満の世帯では子どもの人数に応じて無償化されるか、保護者の負担が軽減されます。
・公立高校の場合、世帯年収が910万円未満の場合は国の支援で無償となっています。これらの所得制限を撤廃し、無償化を実現することで、保護者の負担減少や子どもの進学先の選択肢の拡大が期待されています。
(小池都知事 高校授業料実質無償化 来年度から所得制限撤廃調整 | NHK | 東京都 より)
☞これらのことからも理解できるように、今までは私立高校と公立高校では、国からの支援に差がありました。
給食費は?
学校の給食費に関しては、東京23区内の多くの自治体が無償化の方針を打ち出しています。例えば、葛飾区は2023年4月から小中学校の給食費を無償化し、これに続く形で他の区も無償化の動きを見せています。この無償化により、子育て世帯の経済的負担の軽減が期待されており、物価高騰などの状況に対応するための措置として注目されています。
(学校の給食費無償化 東京23区で広がる 子育て支援・物価高で | NHK より)
課題や問題
しかしながら、無償化には様々な課題もあります。
例えば、無償化の財源としての安定性、教育の質の維持、給食費無償化の格差(例えば東京23区内では無償化が進んでいるが、多摩地区では進んでいないなど)などが挙げられます。
(学校給食めぐり新たな「多摩格差」 23区は完全無償化の波、多摩26市ではゼロ 同じ東京都なのに… | 東京すくすく | 子育て世代がつながる ― 東京新聞 (tokyo-np.co.jp) より)
課題や問題に対する解決策はある?
以上に挙げたように、無償化は国民にとって、とてもうれしいことだけど様々な課題や問題があるんですよね。
ですので、ここではいくつか解決策を挙げていきたいと思います!
まずは財源確保
・現在の税収を再評価(もしくは再分配)し、教育への投資を優先することが重要です。また、新たな財源として、地方自治体の特定の事業やイベントからの収益、寄付金の募集、教育目的のための特別税の導入などを検討することが重要です。
・予算の運用を見直し、無駄な支出を削減することが重要です。教育分野における支出の効率化を図るため、事業の見直しや統合、コスト削減のための技術的な改善などを進めることが考えられます。
これらのことを考えることで、どれほど教育に力を入れるべきなのかを理解できると思います。まだまだ教育に財源が回ってきている感じはしないのですが、日本の教育は、悪くはなく、若いうちからやりたいことが決まっている人は、私立高校に通うという選択肢もあります!
法律的な面をみよう
高校授業料の無償化に関して、日本では既に法的な枠組みが存在します。
この制度は、高等学校等就学支援金に関する法律(平成22年法律第18号)に基づいており、全国規模で適用されています。この法律は、高校生への修学支援を目的としており、所得に応じて授業料の支援を提供しています。
具体的には、世帯の所得に基づいて、保護者が負担する授業料の一部または全部を国が支援する仕組みです。
*ただし、この制度は授業料に限定されており、入学金や教材費、制服代などその他の費用は含まれていません。
また、東京都など一部の自治体では、国の制度に加えて独自の支援制度を設けています。
・たとえば、東京都では年収910万円未満の世帯に対して、都内の私立高校の平均授業料相当額までを助成する制度を設けており、これにより実質的な授業料の無償化が実現しています。
ただし、これらの支援は、手続きが完了し、認定された後に学校に支払われるため、入学時には一時的に授業料を自己負担する必要がある点に注意が必要です。また、各自治体によって所得基準や計算方法が異なるため、みなさんの住む地域の具体的な条件を確認することが重要です。
まとめ
東京都では、2024年度から高校授業料の無償化が実施され、給食費についても23区内の多くの自治体で無償化が進められています。この変化は、教育へアクセスしやすくして、保護者の負担を軽減する一方で、財源の安定性や地域間の格差、教育の質を維持することなどの課題をもたらしています。法的枠組みに基づく全国規模の支援と、東京都独自の取り組みが重要な役割を果たしており、無償化に伴う諸課題に対する解決策として、税収の再配分や予算の効率化が重要になってきます!
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